沖縄の伝統木造船「帆かけサバニ」造船REPORT①
沖縄の伝統木造船「帆かけサバニ」造船REPORT①
帆かけサバニレースにて
はじめは木材の乾燥から
2017年3月22日
宮崎県から届いた飫肥杉(オビスギ)が沖縄本島に届きました。長さ8mです。いよいよ始まりました。帆かけサバニ公開造船。サバニとは、沖縄の昔の漁師さんの船です。金属の釘はゼロで、すべて木でできています。風を受けて帆で走り、エークと呼ばれる、木の櫂で漕いで走ります。
よし、これでお客様を案内するツアーを作ろう。そう考えました。「船を作るところから」島風はチャレンジします。出来上がった船は、東村の海に浮かび、お客様をご案内しますよ。まずは木材を乾燥させます。約2か月後から造船作業がスタートします。
帆かけサバニ公開造船
主催:フーカキサバニ
サバニ大工:長嶺誠さん
サバニ発注:やんばるエコフィールド島風(しまかじ) 當山一
起工式~造船の安全祈願~
2017年5月24日
帆かけサバニ(昔の沖縄の漁師の船)でツアーをやろう。そう考えたときから、サバニの製作段階を追っていきたいと思っていました。・金属の釘を1本も使わないで、どうやって板が繋がるのか?
・8m近くの板が、どうやって曲がり、船の形になるのか?
・外洋を渡り、外国まで行っていた歴史のある船。形状や、船の仕組みに知恵と工夫が溢れているはず。
たくさんの興味を、造船に関わることで、ひとつひとう解決していこう。そうすれば、きっと、お客様を案内するガイドとして、「安全に」「楽しく」「学びも溢れる」ツアーができるはず!安全祈願をして、さぁ、造船スタートです。
舷側板づくり。板と板がぴったりと合い、隙間がなくなります。
2017年5月25日
舷側と呼ばれる船の横部分を作るため、2枚の板をぴったりと隙間なくつなげます。
最初は、上から見ると隙間が見えていたのに、みるみるうちに隙間がなくなっていきます。
目で見て確認して、削って、また確認。その繰り返しです。カンナと、ノコと、大工さんの技術のコラボ。機械に負けない、人のパワーを感じます。
サバニの舷側板の形が描かれました。
2017年5月26日
現在は、舷側板(船体の横部分)の形が板に描かれました。サバニの船体の形のイメージができるようになり、「あ、船だ。サバニだ。」とわくわくします。命が吹き込まれていくように感じます。
舷側の形を墨で描きながら、大工さんは、たくさん説明してくれました。沖縄各地のサバニの形の違いや、お客さんを乗せるためのサバニとして形の提案。
サバニは、
どのような用途で、
どのような海況で乗るのか。
それによって、昔から、各地で形が違います。
先人の積み重ねた経験が、その環境にぴったりの素晴らしいデザインを生み出していくのです。
どちらが船の前、どちらが船の後ろでしょうか?
答えは、写真の奥側(上側)が船の後ろになります。舷側板は約8m。森の中でどしっと生える、大きな大きな木だったことが想像できます。
「どちらが木の根の方(下部分)かわかる?」と、今回製作して頂いている大工の長嶺さん。
「板の右端と左端に、白い色の部分があるよね。これがある方が木の上部分。ない方が根の方(下部分)。根の方を、船の前にするんだよ。」と、教えてくれました。
白い部分は、木の上部分なので、日がよく当たり、成長が早い部分なので、やわらかい所。その他の赤茶色の部分は、成長がゆっくりで、固くなるところ。
じーっと見つめてみると、いろんな情報に気づきます。たくさんの気づきを与えてくれるのが、「公開造船」。大工さんと共に、活動できることで、たくさんの学びがあります。
ぴったりと2枚の舷側板を同じ形に
2017年5月29日
2枚の舷側板(船の横部分)を重ね、ぴったりと形をそろえます。この後、2枚を曲げて、船の形にしていくのですが、形に少しでもずれがあると、左右対称の形になりません。全く同じ形の2枚になったとしても、自然の木ですから、2枚の板の質には必ず違いがあります。
「成長の具合」
「水分量」などが理由で、
柔らかさ、固さは同じではありません。それを、左右対称に曲げなければならないので、本当に難しい作業となります。
コンコン!ノミでくり抜いていきます
2017年5月31日
ノミ作業~!!心を無にしてひたすら6時間ほど。。。大工さんと、船主がコラボしながら。大工さんに作ってもらって、「送られてくる」方法では、船主は体験できなかったことでしょう。こうして、大工さんのそばで、手伝えるというのは、今後、サバニのツアーをするガイドにとって宝物の経験となります。が・・・6時間ノミ作業の後、船主(當山)の手に痛みが。。。カナヅチでけっこう手を叩いてしまっていたのでした。ちーん。。。よ、よい経験でした。
ノミ作業の後に現れてくるデザインは、この後お楽しみに。
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