沖縄の伝統木造船「帆かけサバニ」造船REPORT②
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沖縄の伝統木造船「帆かけサバニ」造船REPORT②
金属製の釘はなし。木のつなぎ「ふんどう」
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2017年6月2日
ふんどう入れ作業になりました。ふんどうというのは、リボン?ちょうちょ?のような形をしていて、板と板のつなぎ目にいれます。このふんどうと、この後、竹でできた釘を入れることで、隙間なく、強く、2枚の板を固定することができます。
特徴的なおもしろい形です。海上で大きな波、うねりに出会うと、どうしてもサバニの船体にエネルギーがかかり、サバニは歪もうとします。それに負けず、しっかりと固定してくれるふんどうの形。これもきっと、先人が、研究に研究を重ね、生みだされた形なのですね。
長嶺さん(大工さん)「自分でいれる?」
當山(船主)「う、うんっ!」
ということでレクチャーして頂きました。その後、一つ入れましたよ~。さ、完成までのふんどうの数は、なんとあと、約298個~!!
が、頑張っていきましょう。
メンテナンスに大活躍のサバ油
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2017年6月3日
では、昨日の作業で登場した「サバ油」の紹介を。なんと魚の鯖ではありません。サメの肝を煮詰め、不純物を濾されてできた油です。
沖縄の方言で、昔、サメのことを「サバ」と呼んでいたことから、「サバあんだー(あんだーは油)」と言われています。サバニは木の船。腐食防止のため、昔は、このような油を船体に塗り、メンテナンスをしていたそうです。現在は、木工用のオイルが売られているので、それでメンテナンスをすることもできます。
昨日の作業では、この油をふんどう(板と板のつなぎ目を固定するためのもの)を打ち込む際、これをふんどうに塗り、
上からカナヅチでたたきました。なんと、良い?におい。タイのナンプラーのような。ぜひ、いつか、自分で作ってみたいですねぇ。
場所によって高さの違うふんどう
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2017年6月5日
ふんどう(板と板をつなぐもの)入れ作業。舷側(船の横部分)の外側終わりました。合計52個。今度は内側です。内側には、先日紹介した「ゆかもち」呼ばれる、座席の板を置くための突起があります。
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な、なんとっ、その部分は、分銅を入れた後、その突起に合わせてふんどうを削るのです。む、難しい。削らなくてはならないため、深く入るよう、高さのあるふんどうを使います。ほら、写真をみてください。高さが違いますね。繊細な美しさを計算して、「自然に」作っちゃう。
動画の最後に、入れられた分銅が映りますので、★ぜひ最後まで御覧ください。入れた後のイメージがわきます★
木と木をしっかりつなぐ竹釘
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2017年6月7日
竹釘入れ作業となりました。先日から紹介しているふんどう(板と板をつなぐためのもの)と、竹釘で、しっかりと固定します。
おぉ。。。船主(當山)に1本作業させて頂きました。なんて心の広い大工さんなんでしょう。なんとかできましたよ。どきどきな雰囲気が映像から伝わるでしょうか???ここで登場したのは、モウソウチクという竹。沖縄にはありません。沖縄の竹は、強度が弱いので、本土に生息している竹を使います。サバニの船体で使われるのも、宮崎県からの「飫肥杉(おびすぎ)」。沖縄は海で囲まれていますが、海を渡り、たくさんの国と地域と交易をしていました。決して海は、昔の人々にとって、「壁」ではなく、船を使い、移動できるすばらしいフィールドだったのですね。
2枚の板、接着剤なしで、この強度
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2017年6月8日
驚きの一枚。
大工さん(長嶺さん)が乗っている板は、斜めに立てかけられていて、長嶺さんの全体重がかかっています。板は、舷側板(船の横部分)と同じ作りで作られていて、「テーブルにでもどうかな」と以前に作ったもの。2枚の板をつなげていて、つなぎには、ふんどうと竹釘のみ。
接着剤は使われていません。なのに、この強度!!すごい!!
「海へ出たら、強い波に何度もぶち当たるんだよ。こんなもの(人の体重)ぐらいで壊れたらだめでしょ。」と、長嶺さん。そ、そうですよね。。。なるほど。。。いや、しかし、接着剤なしのこの強さ。昔の人ってすごい。。。てか、現代の大工さんもだけど。
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